HSS型HSP

HSS型HSPとは?一般的なHSPとの違いも詳しく解説します

「診断テストの結果、私はHSPだということはわかったんだけれど、チョット違和感がある……」

そんなあなたはもしかしたら社交的なHSPといわれる、HSS型HSP(HSP/HSS)かもしれません。

 

実際、HSS型HSP傾向があるボクもHSP診断テストには「チョット違う……」と違和感をおぼえる部分がありましたから。

>>日本人向けのHSP診断テストはコチラです。

HSP診断テスト③:日本の精神科医「保坂隆Dr」バージョン(全30問)いくつかあるHSP診断テストの中から、日本の精神科医「保坂隆Dr」バージョン(全30問)の診断テストをご紹介します。HSPの第一人者であるエレイン・N・アーロン版、心理療法士であるイルセ・サン版とはまた違い、より日本人に則した診断テストになっています。...

 

ボクはHSS型HSP という概念を知ることにより、「なるほど!こういうHSPのタイプもあるのか!ならばよくわかる!」と、違和感をスッと解消することができました。

 

この記事ではHSS型HSP (HSP/HSS)とはなにか?

HSPとHSS型HSPとの違いについての解説と、HSP/HSSチェックリストを紹介しています。

 

HSPだと思うんだけれど内気ではないし、新しい発見が好きだし、社交的なんだよね……」という方はぜひ読んでみてください。

あなたの違和感が解消されると思いますよ。

 

HSS型HSPとは刺激追求型のHSPのこと

HSS型HSPとは刺激追求型のHSPのこと

 

HSS型HSP(HSP/HSS)を一言でいうならば、「刺激を好み外交的」だということです。

HSPの診断結果になんとなく違和感を覚えた方は、この部分が大きいのではないでしょうか。

 

ちなみにHSPは人口の20%(5人に1人)と言われていますが、HSS型HSPはHSPの約30%、人口の6%程度が該当するマイノリティーです。

HSS型HSPはHSPの繊細さ敏感さを持ちながら外交的、好奇心旺盛で新しいものに次々と興味がわくため飽きっぽいという特徴があります。

 

HSP関連の本に中にあったHSS型HSPのことを、「車のアクセルとブレーキを両方踏みながら進もうとしている」という表現には、非常に納得してしまいました。

実際ボクはめっちゃ音・光・人間関係などに敏感ですが、新しい刺激にワクワクする部分もありますし、一人が大好きですが人見知りはしませんし、職場では外交的です。

 

HSPとHSS型HSPの違いとは?

HSPとHSS型HSPの違いとは?

 

一般的なHSPの特徴

・共感力が高い

・「場」の空気に敏感

・疲れやすい

・想像力が豊か

・「音」に敏感で大きな音や騒音はとても苦手

・蛍光灯や車のヘッドライトを眩しく感じやすい

・マルチタスクが苦手

・痛みや暑さ寒さにとても敏感

・生活環境の変化を好まない

・アート作品に強く惹かれる

・自然を好み心の底から癒される

・刺激的な遊びは好きではない

・動物や植物と強いつながりを持てる

・子供のころから周囲との違和を感じていた

 

HSPにはこのような特徴があります。

>>HSPについてさらに詳しい解説はこちらの記事をお読みください。

音・光・他人の言動などの刺激に凄く敏感な「HSP」とは?当事者であるボクがわかりやすく解説しますHSP(Highly Sensitive Person)=「非常に敏感な人」「とっても繊細な人」とは何かを、可能な限りわかりやすく解説してます。また、発達障害・感覚処理障害との違いについても、理解しやすいようにまとめています。...

 

このHSPの特徴を持っていながら、HSPが苦手としている「刺激的」「外交的」なことを好む特性をも兼ねそろえているのがHSS型HSPなのです。

 

HSS型HSPの特徴

HSS型HSPの特徴

 

・社交的、外交的、積極的でいながら小さなことに動揺してしまう。

・お調子者も演じられるが実は傷つきやすい。

・飲み会などのイベントの幹事を頼まれやすくしっかりと企画するが、当日はすぐに疲れてしまう。

・好奇心旺盛で様々なものに興味を示すが飽きっぽい。

・大好きな趣味活動などはもの凄いのめり込むが、興味のないことにはまるで無関心。

・せっかちで様々なことを積極的にこなそうとするがすぐに疲れてしまう。

・束縛されると逃げ出したくなる。

・新しい物事に関心がありすぐに手を出したいが、慎重で警戒心も強いため情報収集をしっかりとする面もある。

・喜怒哀楽の表現が大きい。

・自信家に見られるが実は気が小さくて臆病。

・自身が掲げた高い目標や理想に押しつぶされてしまうことがよくある。

 

一見すると一般的なHSPよりも、HSS型HSPのほうが生きやすいように思われてしまいます。

ですが、実はHSS型HSPは自身の中に相反する感情・思いを抱え込んでいるため、それはそれでとてもエネルギーを消費するので疲れやすく生きにくいのです。

HSS型HSPは他人からは新し物好きの活動家で社交的、疲れ知らずのような評価を受けてしまいます。

 

ですが、HSPの敏感さ繊細さも兼ねそろえているため、活動後はぐったりと疲れ果ててしまう、燃え尽き症候群に陥りやすいという注意点があるのです。

「大胆かつ繊細、活動的なのに孤独も愛する」という特性があるのが、HSS型HSPだといえるでしょう。

 

HSS型HSP (HSP/HSS)チェックテスト

HSS型HSP (HSP/HSS)チェックテスト

 

エレイン・N・アーロン博士の公式サイトを参照してください。

 

ボクのHSS型HSP チェックテスト診断結果

ボクのHSS型HSP チェックテスト診断結果

 

「HSPなんだけれど完全に内向的ではないし、新し物好きなところがあるし外向性がある。でも、一人も大好きだし些細なことがすごく気にするし、五感が敏感でとくに音はとても気になる……」という方は、ボクの診断結果も読んでみる意味はあると思います。

1:「はい」

もちろん大麻などの違法薬物をやる気はありません。

ですが、合法で心身ともに安全であるならば、味わったことがない新しい体験をしてみたいという気持ちもあります。

ボクが大好きなミュージシャン(NIRVAVAのカート・コバーン、sexpistolsのシド・ヴィシャスなど)がなぜドラッグにハマったのか?を知りたくもあるからです。

ただ、繰り返しますが、違法薬物の使用は絶対にダメです。

 

2:「はい」

興味のない話にはすごく退屈してしまいます。

なので飲み会などで「この話は退屈だな……」と感じたときは、話している人を傷つけないようにすごく気は使いますが、自然な流れで話題を変えざるを得ないような質問をして、自分が、参加者全員が楽しめるように持っていくことはよくあります。

また、仕事関係の勉強会やセミナーで講演内容が思っていたものと違っていたり、的外れだった場合は、途中の休憩時間に退出してしまうことが多いです。

どうしても帰れない場合(職場の同僚が一緒に出席・出席証明が終了後に配られる)は、牢屋に監禁されたかのような息苦しさとプレッシャーを感じてしまいます。

 

3:「はい」

飲み会の幹事を任されることが多いのですが、その場合は一次会はボクが何回か行っている安心してお勧めできるお店を選びますが、二次会以降は行ったことのない店を食べログやホットペッパーの評価で選び、未知の体験を楽しみます。

ただ、気に入ったお店は何回も行く傾向もあるので、完全な「はい」ではないかもしれません。

 

4:「はい」

ロッククライミングはやりたいとは思いませんが、スカイダイビングやサーフィンなどは体験してみたいという思いがあります。

遊園地はめったに行かないのですが、絶叫マシンに乗って誰にも遠慮せずに大声を出してみたいという思いもあります。

 

5:「いいえ」

一人で家でネットをしたり映画を観たり、本を読んだり、Kさん(柴犬君)とまったり過ごすことが大好きなので、イライラすることはりません。

なので、新型コロナウィルスによる緊急事態宣言で自粛生活が続いても、そのことがストレスだとは思いませんでした。

 

6:「はい」

友達との待ち合わせなどで先について待っているときに、「ボーとしている」ことができる人がうらやましいです。

ボクは90%以上の確率で待ち合わせ先につくのですが、本を読んだりスマホをいじったりしていないと落ち着きません。

仕事などで疲れているときは、なにもせずにぼんやりとしてエネルギー充電に使いたいと思うのですが、それができないのです。

大学生の時にコンサートの警備員のアルバイトで、スタッフの出入り口に立っている仕事をしたのですが、そのときは時間が過ぎるのが異様に長く感じられ、まさに地獄のような体験でした。

心の中で「もうこのバイトは二度としない!」と、呪いのように繰り返していたことを今でもよく覚えています。

 

7:「いいえ」

様々なジャンルの気に入った映画を、何十回も観るタイプなのでまったく当てはまりません。

 

8:「はい」

未知の体験から新しい刺激を受けたいという気持ちは強いと思います。

HSP関係のセミナーに参加したい。

好きな演劇の公演の手伝いをしてみたい(大学生時代には劇団に所属していました)。

ボランティアをもっとしてみたい。

映画のエキストラのアルバイトをして、新しい人間関係の中でいい刺激を受けてみたい。

このような思いがあり、時々実行してきたことも事実です。

ですが、基本的に一人が好きで引きこもり傾向でもあるため、友達からは「お前ってよくわからんよなぁ~」と言われてしまいます。

ボク自身も刺激追求型のHSP=HSS型HSPという概念を知るまでは、自分はいったい何がしたいのか?がわからずに困り果てていました。

 

9:「はい」

好奇心は旺盛なので、珍しいことには強い興味を持ちます。

人だかりがある場合はかならず確かめに行きます。

ただ、仕事で疲れ果ててしまっているときは、スルーをして直帰します。

 

10:「いいえ」

この点は非常に難しいところで、仕事では基本的に人間関係に変化を望まない(刺激が多くなり緊張して疲れるため)ため「いいえ」となります。

ですが新しい方が入職されることでよい刺激を受けることも多く、変化を望む部分もあるため完全に「いいえ」とも言い切れません。

ただ、職場の変わらない人間関係に飽きてしまい、転職したくて仕方がなくなるということはないため、「いいえ」になると思います。

 

11:「はい」

今でこそ、そういわれることも少なくなりましたが、10~20代の頃の「青春前後不覚」時代、20~30代の「人生とは何ぞや!?俺の居場所はどこなんだ!」時代には、「突然行動を起こす」「ニュートラルからいきなりトップギアに入る」と言われることがありました。

最近ではもっとやわらかい表現で、「やっぱり○○さん(ボクのこと)はおもろいなぁ~(笑)」という感じです。

ボクはただボクなりに、一生懸命に生きようとしているだけなのですが(汗)

 

12:「いいえ」

好奇心が旺盛なので、本来ならば休日はカメラを片手に「書を捨てよ、町に出よう」という感じで、いろいろなところに出掛けたい気持ちもあるのも事実です。

ですが、仕事の疲れ+引きこもり大好きの方が勝ってしまうため、家でまったりと過ごすことが多いです。

 

13:「いいえ」

これはまったく当てはまりません。

むしろやるべき日課(家事・読書や勉強)を持ち、計画的にこなせることに充実感を感じます。

 

14:「はい」

映画や音楽は穏やかなものから強烈なインパクトを得るものまで、幅広く受け入れ、惹きつけられます。

最近は比較的優しい作風の物を好むようになってきましたが、10~20代のころは重くインパクトの強い物も好んで受け入れていました。

 

15:「はい」

アルコールは好きです。

HSPにとってアルコールは刺激が強すぎるとわかってはいるのですが……断酒を決意することができません。

ですが3年ほど前から毎晩の晩酌はやめ、週末1日のみの飲酒に限定しました。

その理由は飲酒はHSPの脳を著しく興奮させるため、睡眠の質を低下させてしまい、心身の不調を招く大きな要因になってしまうからです。

 

16:「いいえ」

社会常識があり礼節をわきまえている友人のほうが好きです。

非常識というかびっくりさせられるような体験を、人間関係には求めません。

 

17:「はい」

「どこか遠くへ行きたい……」という思いは非常に強いです。

とくに日本国内のすてきな風景や大自然に触れながら車中泊で旅をして、リモートワークで生活していくことができたなら……というような思いはずっと持ち続けています。

 

18:「いいえ」

海外旅行に行きたくないわけではないのですが、国内旅行、日本中の素晴らしい場所を巡ってみたいという思いのほうが強いです。

 

19:「いいえ」

旅行をしたいとは思いますが、探検家になりたいとはみじんも思いません。

安心して眠れない環境は絶対に避けたいですし、潔癖傾向があるため頻回に手を洗えず、毎日シャワーを浴びれないような生活は耐えられないと思うからです。

 

20「いいえ」

場の空気を非常に大切にするため、まったく楽しいとは思いません。

むしろそのようなことを言う人は苦手です。

 

「はい」の数:11/20個

 

ボクは11点だったので、刺激追求型のHSP=HSS型HSPであるとは断定はできませんが、「中間」であるとはいえるでしょう。

HSPの方の中にはこの「中間」という方も多いのではないのでしょうか?

 

HSS型HSP(HSP/HSS)まとめ

HSS型HSP(HSP/HSS)まとめ

 

内向的で刺激の少ない環境を好むHSPとは違い、外向的で好奇心が強く刺激的な生活も好む刺激追求型のHSP=HSS型HSP(HSP/HSS)についてご理解いただけたでしょうか。

一見するとHSPよりも生きやすいように思われてしまいますが、「車のアクセルとブレーキを両方踏んで進もうとしている」ようなHSS型HSPの生き方も、とても疲れるのです。

 

HSS型HSPという自身の特性をよく知り、日常生活におけるON/OFF(アクセルとブレーキ)を上手に使い分けるすべを意識して取り入れることにより、心身ともに安定した生活に近づけることは可能であると思っています。

ボク自身がHSS型HSP傾向が強いHSPであるため、HSP・HSS型HSP双方の方が戦略的に安定して安心できる生活を手に入れるような情報を発信していきたいと思っています。