- 「HSPの私には恋愛はガマンしなくちゃならないことが多すぎて辛い……」
- 「HSPだから恋愛で失敗してしまうのかな……」
- 「HSPにとって恋愛って疲れるものでしかないの……?」
恋人のことが大好きだし、安定した恋愛で充実した毎日を過ごしたいと心から思っているのに、エネルギーをすっごく消耗するから疲れちゃうんですよね……。
繊細で共感力が高く疲れやすいHSPにとって、恋愛という人生の一大イベントと上手に付き合っていくにはどうすればいいのでしょうか?
ボクは失恋を重ねてきた経験から、「HSPであることを恋人に伝え、特性を理解してもらう勇気を持つこと」=「HSPが恋愛で疲れてしまわないためにすべきたった1つのこと」なのだと確信しています。
これができなかったばっかりに、ボク自身は消耗し、恋人を不安にさせ、大切に育むべき恋愛をダメにしてし続けてしまいました。
HSPのあなたが大切な恋人を失ってしまわないために、ボク自身の失敗経験をあなたのこれからの恋愛に生かしていただければと思います。
もくじ
HSPであることを恋人に伝え、特性を理解してもらう勇気を持とう!
HSPのあなたは、
- 「一人の時間が欲しいなんて言ったら嫌われちゃうかな?」
- 「彼女(彼氏)が逢いたいって言ってるから、疲れてるけどガマンしてあおうかな……」
- 「HSPの特性を説明したら、変な人だと思われて嫌われちゃうかな?」
- 「HSPの特性を話したら、彼女(彼氏)に変に気を使わせちゃうかな?」
などなどとグルグル思考を巡らせ、恋人にあなたの本当の想いを伝えられず、消耗し続けていませんか?
HSP本来の特性を押し殺し続けることで、疲れ果ててしまっていませんか?
ボク自身はまさにこの恋愛グルグル思考の泥沼から抜け出すことができずに、独り相撲で疲れ果て、彼女を不安の森に迷い込ませ、恋愛を失敗し続けてしまいました。
そうなってしまったのは、安定した恋愛を継続させるうえで重要な「HSPであることを恋人に伝え、特性を理解してもらう勇気」がなかったからです。
HSPを打ち明ける勇気がなかったから、恋人に理解してもらおうという勇気がなかったから、誰も報われない結果になってしまったのです。
HSPにはHSPに適した恋愛スタイルがある
あなた自身がよく理解されているように、HSPは繊細で共感力が高く、さまざまな情報・刺激をキャッチしてしまうためとても疲れやすいです。
これは病気ではなく、HSPの気質(人がそれぞれの持つ身体的・精神的な性質)であるため、治療などで治すことはできません。
なので、HSPの特性にあったスタイルの恋愛をしないと、消耗し続け、疲れ果て、その先には失恋という残念なゴールしか待っていないのです。
そのHSPに特性に合った恋愛スタイルを、ボク自身の実体験から分析・解説していきたいと思います。
一人で過ごす時間が絶対に必要なことを理解してもらう
過去の恋愛において最も悩み、苦しんでしまったのが、「一人で過ごす時間が死活問題と言えるほどに重要」であるということを、恋人に説明し、納得してもらう説明ができなかったことです。
彼女は非HSPと思われる方々だったので、週末(休日)にはデートをしたいと思うのが普通です。
ですが、HSPのボクとしては仕事のストレスや疲れが限界まで溜まってしまった週末は、一人でひっそりと過ごしたいという思いが非常に強くありました。
それは希望ではなく渇望でした。
もちろん、愛している彼女にあいたいという気持ちはあります。
ですが、身体は疲れ果て、心のエネルギーが空っぽに近い状態では、とてもデートを楽しむ余裕などないのです。
彼女と会話を楽しんだり、映画や絵画を鑑賞したり、ドライブで美しい風景を見に行ったり、そんな「楽しい」刺激を受け入れることすら、苦痛になってしまう状態であったのです。
なのにボクは、「彼女を悲しませてはいけない・不安にさせてはいけない」という間違った信念で自身に鞭を打ち、疲弊した状態でもデートに出掛けていました。
そんな状態のボクとデートをして、彼女が楽しいはずがありません。
彼女の表情が曇るのを察すると、ボクはさらに自身に鞭を打ち、カラ元気をフル回転させて楽しんでいるフリをしました。
しかしそんなボクの無理をしている状態を、彼女には見抜かれていました。
そして「私といても楽しくないの?」「私のこと好きじゃないんじゃないの?」と、不安にさせてしまっていたのです。
彼女にボクにはHSPという気質があり、人一倍一人の時間が大切なんだということを説明することができていれば……(HSPという概念すら知らない時期もありましたが)。
恋人としてどういう距離感で付き合っていくことが、二人にとって最適なのかを、納得がいくまで話し合うことができていれば……。
悔やんでも悔やみきれませんが、今となっては受け入れざるを得ない現実なのです。
HSPにとって外部からの刺激を遮断し、心と体を癒し充電するための「一人時間」は絶対に必要です。
そのことを大切な恋人にこそ理解してもらうのが、恋愛を上手に長続きさせる方法だと断言できます。
厳しい言い方かもしれませんが、そんなあなたの一人時間の大切さを理解しようとしてくれない相手では、幸せな恋愛とは言えないでしょう。
質の高い十分な睡眠が必要なことを理解してもらう
誰にとっても睡眠は重要ですが、身体と脳に疲労を蓄積しやすいHSPにとって、睡眠は格別に重要です。
でも恋人同士は夜間の電話やLINEのやり取りで、ついつい夜更かしをしてしまいがちです。
「今日は疲れてるから、手短に電話を終わらせたいな……」と思うことがあっても、恋人からもっと話したいという雰囲気を察してしまうと、なかなか電話を切ることができません。
ガマンできる時ならまだしも、疲れが溜まっているときは恋人にイライラをぶつけてしまいます。
ボクは「ごめん。今日は疲れているからあと5分で切るね」と、言うことができなかったのです。
当時はアルコールの力を借りて無理やり気持ちを奮い立たせてまで、必死に恋人の話に合わせようとしていました。
疲れて寝たくて仕方がないのに、恋人との会話が楽しいフリをしていたのです。
ですが、そんな無理は彼女に見抜かれてしまいます。
「私と話していても楽しくない?」と。
それに、ボク自身も楽しいはずの恋人との電話が、試練や修行のような苦痛に感じられてしまいます。
睡眠を優先すべき時にそれができなかった結果、険悪な雰囲気になってしまうのです。
また、彼女が家に泊まるときは、ベッドで二人で一緒に寝るが普通だと思われていました。
ですが、HSPのボクは「愛しているけれども、寝るときは別々に寝たい」という思いが強くありました。
一つのベッドで寝ていると、相手の気配(寝息や寝返り)が気になってしまい、深く眠ることができないのです。
すぐに目が覚めてしまうので、8時間の睡眠時間でも疲れは取れないのです。
休日の朝はのんびりダラダラと寝坊をしたいのに、起きて活動しだす恋人の様子が気になってしまい、目が冴えてしまうのです。
結果、彼女が家に泊まること、彼女の家に泊まることを避けるようになってしまいました。
こんな状態では恋愛が長続きするはずありませんよね。
愛しているけどベッドは別、同棲ならば寝室は分ける方がHSPにとっては望ましい睡眠環境だといえるでしょう。
「質の高い睡眠をしっかりととって、二人の楽しい時間を過ごしたいから、寝るときは離れたい」ということを、冷静に説明することが大切だと思います。
また、「なかなか寝付けない」「眠りが浅い」という睡眠問題に悩むHSPの方には、ぜひマインドフルネスを知ってほしいと思うのです。
マインドフルネスとは瞑想の一種です。
瞑想というと「難しいそう」「なんだか宗教っぽい」と、敷居が高い感じですが、まったくそんなことはありません。
一例ですが、世界的に有名な一流企業であるGoogleでは、社員研修の一つとしてマインドフルネスを導入しているぐらいですから。
マインドフルネスについて詳しく知りたい方は、コチラの記事をお読みください。
人混みが苦手なことを理解してもらう
HSPにとって、アミューズメントパークや商業施設などの人混みでのデートは、とてもエネルギーを消耗します。
絶対に嫌なわけではないですし、体調がいいときは楽しむこともできます。
ですが……帰宅すると、どっと疲れてしまいます。
非HSPの彼女は、帰宅後もテレビを見たりゲームをしたりして楽しい時間を続けることができます。
ですがボクは心身ともに限界状態で、一刻も早く入浴剤を入れた湯船にゆっくりと浸かっり、まったりとした時を過ごし、歯を磨いてベッドに向かいたいのです。
でも彼女としては、今日のデートの振り返りや反省会トークをしたいと思っていますし、それが当たり前だと思っています。
その彼女の要望に合わせたとしても、ボクは心の中で「はやく一人になりたい……」「暗い部屋のベッドで静かな時を過ごしたい……」と、渇望していたのです。
恋愛はお互いの意思・想い・主張を尊重して成り立つものです。
恋人に喜んでもらいたいという気持ちも大切ですが、HSPであるあなた自身が、
- 「今回のデートは静かなところで癒されたい」
- 「のんびりと温泉に浸かりたい」
- 「どこにも行かずに家でのんびりと過ごしたい」
という気持ちを押し殺しているばかりでは、せっかくのデートが苦痛になってしまいます。
心身ともに疲れ、刺激が多い場所に出掛けることが辛いときは、その気持ちを言葉にしてはっきりと伝えるようにしましょう。
「私の気持ちを察してほしい……」というHSPの願いは、非HSPの恋人に対しては要求が高すぎると思いますから。
大きな音が苦手であることを理解してもらう
ボクはHSS型HSPの傾向があるため、刺激の強い音楽(ロック・メタル・パンク)なども聴きます。
ですが、長時間聴くことはできません。
刺激に耐えられなくなり頭と耳が痛くなってしまうからです。
ある彼女は聴く音楽がボクと同じ傾向でした。
なので、ドライブの時は必ず刺激の強い音楽が車内に流れていました。
彼女としてはそれが自分自身だけではなく、ボクも楽しめることだと思っていたのです。
そう思うのは当然です。
実際にボクはロックやメタルのCDをたくさん持っていましたし、その音楽の趣味について彼女とよく話し合っていたのですから。
彼女はなにも悪くはないのです。
ですが、HSPのボクにとっては、好きな音楽であっても長時間(体調にもよりますが5分~1時間)聴き続けることは、過剰な刺激となってしまうのです。
とくに疲れてる週末に車の運転をしながら、音楽の刺激を受けるという状態は、心身に追い打ちをかけるような状態であったのです。
そんなボクの状態を見て、彼女は「私といても楽しくないのかな……」と、不安な気持ちになってしまうのです。
そして、お互いに気まずい雰囲気になってしまい、せっかくのデートが台無しになってしまうのです……。
そんな彼女に対して申し訳ない、自分自身も辛い、悲しいデートを繰り返してしまいました。
HSPは大きな音、刺激の強い音が苦手です。
ボクのような場合はちょっと特殊ですが、好きな音楽であっても強い刺激には敏感に反応してしまいます。
今まで生きてきてよぉ~く分かったのですが、この音に対するHSP敏感さは、非HSPにしてみたら「は?なんで???」というぐらいに、理解できないものなのです。
なので、
- 「私は静かな音楽が好き」
- 「好きな音楽でも長時間聴き続けることは辛い」
- 「疲れているときは音の刺激は受けたくない」
ということを、恋人に話して理解してもらうことが、双方の幸せにつながるのだと思います。
大好きな人でも長時間一緒にいると疲れてしまう事を理解してもらう
HSPに限らず、非HSPの方であっても「一人になりたい……」という気持ちはあります。
ですが、HSPと非HSPではその度合いがまったく異なるのです。
彼女は週末(土日)の二日間、一緒にいたいという思いがありました。
ですが、ボクとしては土曜日に彼女と一緒に過ごしたら、日曜日は誰にも会わずに一人で静かに過ごすことが絶対に必要だと思っていました。
当時、非HSP(と思われる)の友人にそのことを相談したところ、「それはお前が彼女のことをそんなに好きではないんからなんじゃないの?」と言われました。
この言葉にはとても傷つきました。
ボクは彼女のことを愛していましたし、大切にしたいという気持ちが胸一杯にありました。
ですが、それでも、一人で過ごす時間を大切にしたいという気持ちも、どうしようもない衝動として心の中に存在していたのです。
彼女のことを愛しているけど一人でも過ごしたいという葛藤に、当時のボクは凄く苦しみました。
その結果、ボクたちは別れを選んでしまったのです。
未熟だったから、無知だったから、彼女にボクの正直な気持ちを伝える勇気がなかったから、大切な彼女を失うことになってしまったのです。
ボクのような轍を踏むようなことは、大切な恋人を失ってしまうようなことは、あなたにはしてほしくないと思います。
あとから後悔と懺悔の思いに苛まれないためにも。
恋人のことを大切に思うならばこそ、勇気をもって「一人の時間(も)大切」なのだということを、言葉で伝えましょう。
恋人の「あなたのことが好きだから、できる限り一緒にいたい」という気持ちが、痛いほど理解できたしまうHSPのあなた。
その恋人の思いだけを優先してしまい、あなたの「一人で過ごしたい」という気持ちを押し殺し続けてしまうと、二人の関係が破綻してしまいます。
恋人の思いを尊重するだけではなく、あなた自身のHSPの気質も大切にしてあげましょう。
大切な恋愛だからこそ恋人にHSPの気質を理解してもらう勇気を持ちましょう
ボクは恋愛で失敗を繰り返しました。
その最大の要因が、HSPであるボクの本心を彼女に話すことができなかったということです。
恋愛中のHSPのあなた。
決してあなたの思いを押し殺さないでください。
HSPであることを恋人に伝え、特性を理解してもらう「勇気」を持ってください。
恋人を大切に思うならばこそ、HSPのあなたの気質を説明し、今後の付き合い方について話し合ってください。
あなたの真摯な説明に耳を傾け、HSPについて理解をしようとしてくれる恋人がいるという事。
HSPのあなたを理解してくれる恋人と出会えたあなたは、本当に幸せなことだと思います。
その恋を大切に、大切に育んでください。