HSP診断テスト

HSP診断テスト①:第一人者であるエレイン・N・アーロン博士版

「いろんな刺激(音・光・臭い・人間関係など)に敏感で、普通に生きているだけで凄く疲れてしまうんだけれど、私って異常なの……?」

日常生活の中でうける刺激、

  • ドアの開閉音や人の足音が気になって仕方がない。
  • オフィスの蛍光灯や車のヘッドライトが眩しすぎる。
  • 満員電車では他人の体臭で気持ちが悪くなってしまう。
  • 他人の機嫌や感情がグサグサと心に突き刺さる。

……敏感すぎてすごく疲れますよね。

もしかしたらあなたはHSP「Highly Sensitive Person」(ハイリー・センシティブ・パーソン)=「非常に敏感な人」「とっても繊細な人」なのかもしれません。

 

敏感+繊細で刺激が多い現代社会を生き抜くのってとっても疲れますよね。

ボク自身もHSPという概念に出会うまでは、「なんでこんなに生きにくいんだろう……」と八方ふさがりの状態で長年悩んでいました。

 

漠然と繊細過ぎて生きにくい……と悩んでいるだけでは状況は変わりません。

HSP診断テストを行うことによって自身が「どんな部分に強く敏感で繊細なのか?」ということを知ることがで、解決策を考えることができます。

自身のHSPの傾向を知ることによって、戦略的に刺激に対する向き合い方、対処方法を明確にできるため、今後のHSPとしての生活・行動がしやすくなるのです。

 

今回はいくつかある診断テストの中から、HSPの第一人者であり、HSPという概念の生みの親であるエレイン・N・アーロン博士の診断テストをご紹介します。

 

エレイン・N・アーロン版HSP診断テストの次に、ボク自身の診断結果も載せているので「他の人はどんな感じなんだろう?」と気になる方は読んでみてください。

それでは、HSPかもしれないあなた自身をよく知るために、あまり深く考えすぎずに直感的に感じるままにテストをしてみてください。

 

エレイン・N・アーロン博士版:HSP診断テスト

HSP診断テスト

 

エレイン・N・アーロン博士の公式サイト「The Highly Sensitive Person」でテストをすることができます。

)エレイン・N・アーロン著「ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。」のものより質問数が増えて(23⇒27問)います。

 

ボクのエレイン・N・アーロン博士版のHSP診断テスト結果

HSP診断テスト結果

 

ボクの診断結果は27個中、24個当てはまりました。

アーロン博士が言うように、テストの結果がすべてではありませんが、ボクは「完全なHSP」だと思います。

 

この診断結果を知り、ボクの生きづらさ「普通に生きているだけなのに、なんでこんなにヘトヘトにつかれるのか……」という疑問が氷解し、どれだけ救われたことか……

そんなボク自身の診断結果をお知らせします。

 

「私もHSPかもしれないけど……他の人はどんな結果なんだろう?」

と思われているあなたのちょっとした手助けになれれば幸いです。

 

エレイン・N・アーロン博士の公式サイト「The Highly Sensitive Person」のご自身のテスト結果と照らし合わせてみてください。

 

1:「はい」

五感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)すべてが敏感ですが、ボクの場合は特に聴覚「音」にすぐに圧倒されます。

職場でドアを「バタンっ!」と大きな音で開閉されるだけで緊張してすくみ上り、肩が凝ってしまいます。

 

2:「はい」

職場の部屋に入ってすぐに上司の機嫌や誰が疲れているなどの「空気」を察します。

それは「察しよう」としているわけではなく、その場の空気がボクの中に飛び込んでくるような感じです。

 

3:「はい」

友達や家族以外の他人でも、その人がポジティブな気持ちでいると嬉しくなりますし、ネガティブな気持ちでいると落ち込みます。

なので疲れているときはSNSなどネットからの情報は遮断するようにしています。

 

4:「はい」

ボクは頭痛持ち(緊張性頭痛)なのですが、ちょっとした頭痛があるだけで気持ちが動揺し、仕事でミスが多くなってしまいます。

肩こりや腱鞘炎などの痛みにも敏感なため、日常生活においてストレッチが欠かせません。

 

5:「はい」

これはもう、HSPのボクにとっては絶対的に最大の「YES!」といえるぐらいに重要なことです。

仕事から疲れて帰り、電気をつけない部屋で一人ぼんやりする、入浴時も電気をつけずに湯船につかる……ボクが生きていくための「シェルター」といっても過言ではありません。

家族と同居しているときは「なに!?どうしたの?」と理解されませんでしたが(汗)

 

6:「はい」

コーヒーや紅茶は嫌いではないのですが、すぐに胃が痛くなってしまうのでなるべく飲みません。

夜にコーヒーを飲むと100%といえるぐらい眠れなくなります。

 

7:「はい」

ハイネックのセーターは首回りがチクチクして気になってしまうため、着ることができません。

スーツを着ない仕事を選んできたのも、ネクタイが嫌だからという理由があります。

夜間の車の運転はヘッドライトがまぶしくてとても疲れます。

対向車のハイビームは、狙撃されたのかと思うぐらいのダメージを受けてしまいます。

 

8:「はい」

想像力が豊かかどうかはわかりませんが、子供のころから空想癖はありました。

おもちゃの人形(仮面ライダーやキン肉マン消しゴムなど)をオリジナルな物語を作って、戦わせることがよくありました。

それだけならまだしも、架空の緻密な家族構成(誰と誰が父と母で、誰が兄弟でとか)まで家系図のように作成し、寝る前に物語を紡いでは眠れなくなっていました。

 

9:「はい」

この「」問題はボクの人生において多大なる影響を及ぼしています。

まず、音が響きやすい木造のアパートには住むことができません。

はじめての一人暮らしで家賃が安いからという理由で木造のアパートに住んでしまい、隣人の騒音問題(足音・話し声・TVや洗濯機の音・ドアの開閉音)にものすごく悩まされ3か月で引っ越してしまいました。

疲れていてさらに神経が過敏になっているときは、自宅のパソコンのハードディスクの回転音(ブゥーンという小さく低い音)すらも気になってしまいます。

 

10:「はい」

好きな映画は同じ作品を何十回も観ます(映画のDVD、Blu-rayは200枚以上集めています)。

音楽のPVも大好きで、一時期はYouTubeで8時間(!?)もPV鑑賞浸りの休日を過ごしてしまった時もありました(現在は自重しています)。

 

11:「はい」

とくに冬場(冬季うつの影響?)や季節の変わり目は容易に神経が消耗し、仕事中でも「ああぁ……一人になりたい……」と考えてしまいます。

そんな時期の休日には「一人でひっそりと生きていくにはどうすればいいのか?」などと考え、ネットで情報収集をしてしまう時もあります。

 

12:「いいえ」

う~ん……これは難しい。

ただ、不正に対しては「許せない!」という気持ちは強いかもしれません。

 

13:「はい」

想定外の刺激(集中しているときや油断しているときに話しかけられる)には、すぐに驚いてしまいます(「びっくりした~」が口癖の一つでもあります)。

友達には「蚤(ノミ)の心臓」と揶揄されてしまってこともあります。

 

14:「はい」

マルチタスク(複数の作業を同時に、もしくは短期間に並行して切り替えながら実行すること)は基本的に苦手(嫌い)です。

一人で安心して取り組める環境であるのならばできないわけではないのですが、職場など大勢の人がいて刺激が多い環境では、作業効率がものすごく低下し、ミスを連発してしまいまいます。

 

15:「はい」

職場の同僚が仕事を抱え込んでしまっていたり、上司が責任を負いすぎてしまっているような場合は「なんとかしなければ!」という、過剰な使命感に駆られます。

室内の温度、エアコンの調節もボクばかりしているように思います(決して自慢しているわけではなく、気にしすぎてしまい疲れるので困っています)。

 

16:「はい」

これは14の問いと同じです。

たくさんの用事を頼まれそうなときは「できれば一つずつにしてくれないかな?」と、できるだけ主張するようにしています。

仕事でどうしてもその事態が避けられないときは、自身で優先事項を割り振るようにしています。

本来は一つのことをコツコツと積み上げてやり遂げることに充実感と達成感、よろこびを見出します。

 

17:「はい」

失敗を恐れるあまりに、「心配しすぎ!」「そんなんじゃ時間がかかってしょうがないよ!」と言われてしまうことが多々あります。

仕事でミスや忘れ物そしてしまった時に受ける、精神的なダメージが非HSPの方よりとても大きいからだと思います。

 

18:「はい」+「いいえ」

これは半分は当てはまりますが、半分は当てはまりません。

映画の場合は「マッド・マックス」や「ターミネーター」なども観ます。

映画の場合はそれが「作り物」(エンターテインメント)だとわかっているため、あまりダメージを受けないからです。

ただし、それが「現実」であるテレビのDVや虐待の再現ドラマやニュース番組は見ません。

リアルが突き刺さり、ダメージを回復するのに長い時間がかかってしまうからです。

 

19:「はい」

ボクはバリバリと仕事をこなす人がたくさん集まっているオフィスでは、絶対に働きたいと思いません。

なぜなら、バイタリティー溢れる人たちの発するオーラというか刺激に圧倒されてしまい、仕事が手につかなくなってしまうだろうことが容易に想像できるからです。

仕事をこなしてもいないのにテンションだけ高くなってしまい、帰宅しても興奮で眠れなくなり、疲れ果ててしまうでしょうから。

 

20:「いいえ」

ボクは食いしん坊ではありますが、空腹には比較的耐えることができます。

強い反応は起こりませんが、「仕事が忙しいから1~2食ぐらい抜いても平気平気!」と言えるほどではありません。

 

21:「はい」

職場での異動は心身ともに大きなダメージを受けてしまいます。

なので極力、異動がない仕事(職場)を探すように心がけてきました。

また、引っ越しもダメージが大きく、しばらくは「引っ越し鬱」になってしまうこともありました。

 

22:「いいえ」

これは一部当てはまりません。

騒音や香水などの強い刺激はもちろん苦手です。

ですが、音楽はハードロック(GUNS&ROSES・XJapan)やパンクロック(sexpistols)、オルタナティブロック(NIRVANA)などを好んで聴いていました(ですがすぐに耳が痛くなりました。でも、好きでした)。

 

23:「はい」

職場の女性の方が「仕事」「家事」「育児」を毎日割り振りをしてこなしているのを見ると、「本当に凄いことだ」と畏敬の念すら感じてしまいます(決してふざけているわけではなく、本当に心からそう思うのです)。

ボクがもし女性でこのマルチタスクを毎日こなさなくてはならない状況に追い込まれてしまったら、おそらくすぐに心身ともに疲弊し、燃え尽き症候群になってしまうでしょう。

 

24:「はい」

とにかく争いごとが嫌いです。

他人が険悪な雰囲気になっているのを見るのも嫌ですし、雰囲気が悪い空間にいるだけで緊張し、へとへとに疲れ果ててしまいます。

「安心」という言葉に強く惹かれる。

一つずつコツコツとこなしながら波風少なく過ごしたい。

ひっそり静かに暮らしたい……と思ってしまうのは、HSPの方ならば誰でもが抱く気持ちではないでしょうか?

 

25:「はい」

車やバイクの暴走音はもちろんのこと、アイドリングしている車のエンジン音などもとても気になってしまいます。

近所の夫婦喧嘩の声、職場で上司が部下を怒鳴る声などを聞くと、その場だけではなく後からも何回も思い返され、そのたびに苦しく不安な気持ちに苛まれてしまいます。

 

26:「はい」

これは現在の仕事の状況だけではなく、子供のころの記憶にも明確に焼き付いています。

技術や美術の授業中に先生に後ろから観察されていると、気になってしまい手が止まってしまう。

運動会の徒競走の時は緊張でおなかが痛くなってしまう、スタートで出遅れてしまう。

営業職などで業績を他者と競争させられるような仕事には絶対につきたくありません。

仕事でも様子を後ろから観察されていると凄く気になってしまい、言動がギクシャクしてしまいます。

仕事での対人関係においては観察(監視)されているとあらぬことを口走ってしまい、帰宅後自己嫌悪に苛まれることも多々ありました。

 

27:「はい」

HSS傾向もあるため内気ではありませんでしたが、とにかく子供のころから緊張しやすかったため、敏感・繊細だという評価を受け続けてきました。

ボクとは真逆な性格(ガキ大将気質)の父親からは、「男らしくしろ!」という注意ばかりを受けていました。

多感ですぐに泣く子供であったため、親からは「男の子はすぐに泣かない!」と言われ続け、クラスメイトからは「なんだよ!また泣いてるのかよ!」とからかわれることがよくありました。

なので、HSP=とても敏感な自分は「ダメな人間なんだ」というスティグマ(負の烙印)を自身に押し付けて生きてきました。

HSPという概念に出会うまでは。

 

ボクの「はい」の数:24/27個

 

このエレイン・N・アーロン博士版のHSP診断テストは、14個以上「はい」がある場合はHSPであるということです。

なのでボクはHSPだといえるでしょう。

 

ちなみに心理療法士イルセ・サン版:HSP診断テスト結果は、140点中60点以上がHSPでボクは111点でした。

≪あわせて読みたい≫

 

日本の精神科医「保坂隆Dr」バージョンのHSP診断テストでは30問中20個以上「はい」がHSPで、ボクは22個が該当していました。

≪あわせて読みたい≫

 

最後に

HSPは生きづらいけども不幸じゃない!

 

あなたのエレイン・N・アーロン博士版のHSP診断結果はどうでしたでしょうか?

ボクの診断結果と似ていましたか?

それともまた違う結果でしたでしょうか?

 

この記事を最後まで読まれたあなたは、おそらくHSPの方なのでしょう。

そして、いままでは敏感で繊細で傷つきやすく疲れやすい、自分を責め続けてきてしまったのではないでしょうか?

 

でもこれからはHSPである自身を責めるのはやめてください。

HSPであるあなたの「気質・特性」を受け入れ、よく知り、「HSPとして刺激の多い現代社会をどう生きていくか?」を戦略的に考えていきましょう。

そのあなたの手助けになれるよう、ボク自身も救われるよう、HSPのための情報発信をこれから続けていきたいと思っています。