- 「仕事でストレスがかかると頭が痛くなる」
- 「苦手な人が近くにいると頭が痛くなる」
- 「騒がしい場所にいると頭が痛くなる」
HSPと「頭痛」って切っても切り離せない問題なのではないでしょうか。
かく言うボクも長いあいだ頭痛に悩まされてきました。
ですが、HSPであるボクが抱える頭痛の原因とその対処法を知ることで、現在は頭痛に悩まされることを7~8割は減らすことができています。
HSPの抱える頭痛問題として一番多いと思われる「緊張性頭痛」の原因と、その効果的な解消法についてわかりやすく解説します。
難しいことはありませんので、ぜひ試してみてください。
もくじ
HSPが悩まされやすい「緊張性頭痛」とは?
緊張性頭痛とは読んで字のごとしで、緊張すると頭が痛くなる頭痛のことです。
「仕事・人間関係・騒音」などによるストレスと緊張……敏感なHSPが悩まされやすい問題と直結しているのです。
敏感で感受性豊かなHSPは非HSPの人がなんとも思わない刺激を、大きな刺激=ストレスとして感じてしまいます。
ストレスを感じることによって心と体が緊張し、頭痛が発生してしまうのです。
緊張性頭痛発生のメカニズム
なぜ緊張すると頭痛が発生してしまうのでしょうか?
そのメカニズムを解説します。
1:心身にストレスがかかる
- 複数の仕事の同時進行(マルチタスク)をしなくてはならない状況に追い込まれる。
- 苦手な仕事を短時間で仕上げなくてはならない状況に追い込まれる。
- 苦手な上司と話し合わなくてはならない。
- 不機嫌な人と狭い部屋の中にいる。
- 休日の歩行者天国などで長時間過ごした。
- 長時間パソコンで入力作業をした。
……などのストレスによって↓
2:緊張により筋肉が収縮(縮む)する。
3:血管が圧迫され酸素や栄養分などの供給が不十分になる
4:頭・首・肩・背中の筋肉が固くなる
5:頭をギューッと締めつけられるような頭痛が発生する(孫悟空が頭の輪っかで締めつけられるような痛み)
この流れをみてHSPのあなたならば自身の経験と照らし合わせ、「なるほど!」と思われるのではないでしょうか?
緊張性頭痛の簡単で効果的な3つの解消法
ボクが20年以上にわたり悩まされ続けた、緊張性頭痛の簡単で効果的な3つの解消法をご紹介します。
どれも簡単で難しいことはありませんので、「ストレスを感じ緊張すると、頭が締めつけられるように痛くなる」とい方は是非お試しください。
1:マインドフルネスをおこなう
マインドフルネスとはなにか?
一言で説明すると瞑想などを通じた脳の休息方法です。
「え……?瞑想?なんか宗教っぽいのはちょっと……」
と拒否してしまう前に、少しだけボクの話を聞いてください。
まず、瞑想は世界的な成功者が実践しているポピュラーな脳の休息方法なのです。
アップルの創業者であるスティーブ・ジョブスが瞑想の実践者であったことは、世界的に有名な事実です。
また、Googleではマインドフルネスが社内研修の一つに取り入れられています。
このように世界的に最高の脳の休息方法=効率的なリラックスゼーションの方法として効果が認められているのが、マインドフルネスなのです。
そして、このマインドフルネスを実践することにより、ストレスでガチガチに固まってしまった心と体をほぐし、緊張性頭痛の解消にもつなげることができるのです。
マインドフルネスの方法を凄く簡潔に説明すると、
- イスに背筋を伸ばして座りリラックスする。
- 目を軽く閉じ自然に呼吸をおこなう。
- 呼吸を数えながら(ナンバリング)呼吸運動に意識を集中する。
こんな感じです。
ぜんぜん難しいことは無いのですが、効果はてきめんです。
緊張性頭痛の緩和・解消以外にも、睡眠の改善にも非常に効果的なので、ぜひ試していただきたいと思います。
マインドフルネスに興味を持たれた方は、コチラの記事で詳しく解説していますのでお読みください。
2:温める(入浴orホットパック)
「お風呂に入ると緊張がほぐれる~」という体験は、誰もがしたことがあるでしょう。
なので、入浴して体が暖められることで緊張がほぐれ、筋肉が弛緩し、血流がよくなり、緊張性頭痛の緩和につながるわけです。
以前のボクは心身のストレスが溜まりに溜まってしまい、緊張性頭痛がすぐに出てしまうような休日は、1日に2~3回お風呂に入っていました。
シャワーだけで入浴を済ませてしまう方もいるかもしれませんが、緊張性頭痛解消のためにはぜひシャワー+湯船につかる入浴方法を実践してください。
体を洗った後、シャワーで首・肩をピンスポットで温めてから、入浴剤を入れた湯船にの~んびりと浸かってください。
心と体がバラバラに崩れてしまうかと思うほどにリラックスできますし、入浴後も30分以上身体がポカポカとして、血流が促され、心身のコリが真から解消されますから。
ここでポイントなのが「入浴剤」です。
ボクは以前は「入浴剤なんか効果あるのか?」と懐疑的でしたが、一度使ってからは必ずストックを切らさないようにしています。
ちなみにオススメの入浴剤は花王の「バブ」です。
バブが発売されたのが1983年ですから、37年位以上も売れ続けている超・超ロングセラー入浴剤なのです。
これだけ売れ続けているのは、それだけ効果があるということです。
バブには炭酸ガスが入っているため、温湯効果を高め血行を促進します。
そのため疲労回復・筋肉のコリや冷え性の解消に効果が高いのです。
またバブは入浴一回分が一錠ずつ包装されているため、手を汚さずに面倒なく使える入浴剤でもあるのです。
ボクは5年以上愛用していますので、自信を持ってオススメします(個人的には「ヒノキの香」が一押しです)!
㊟「片頭痛」の場合は入浴すると悪化する可能性が高いので注意が必要です。
「入浴するのはチョットめんどうだな~」という方には、ホットパックがオススメです。
ホットパックには大きく分けて2種類があります。
- 電気コードでつないで使うタイプ
- 電子レンジで温めて使うタイプ
オススメは1です。
1:は通電することで安定して温め続けることができるからです。
値段的には1万円前後とやや高めになりますが、効果をはっきりと実感できます。
2:は値段は千円~2千円と安価ですが、使用時にいちいち電子レンジで温める必要がありますし、比較的短い時間で温め効果がなくなってしまうというデメリットがあります。
ホットパックは首・肩を温めることで緊張をほぐし、血流を促すことで、緊張性頭痛の予防・改善を図ることができます。
ただ、シャワー+入浴剤入りの入浴と比べると、どうしても効果が限定的になってしまうのは否めません。
緊張性頭痛の予防・頭痛が軽い方にはオススメのアイテムだといえるでしょう。
3:ストレッチ&軽い運動
マインドフルネスや温める方法は緊張性頭痛の解消にとても効果的なのですが、職場ではなかなか難しいという現実があります。
そのような場合に実践していただきたいのが、首と肩のストレッチ&軽い運動です。
緊張性頭痛の解消のためのストレッチ・運動だからといって、とくに難しいことはなにもありません。
YouTubeで「首・肩のストレッチ」「緊張性頭痛の解消に有効なストレッチ・運動」と検索して、パッと目についた一番時間が短い動画を見て実践するだけで、緊張が原因の頭痛の改善には絶対といっていいほど効果があります。
なぜ言い切れるのかというと、ストレッチ・運動をおこなうことによりストレスで凝り固まった筋肉がほぐされ、血流がよくなる=心身の緊張が緩和されるからです。
科学的な根拠に基づいているし、ボク自身もその効果を常々実感しています。
この3つを状況に分けて使いこなすことで、緊張性頭痛の苦しさからだいぶ解放されました。
この他にも頭痛薬の服用という方法もありますが、薬に依存してしまう可能性がありますし、胃を痛めてしまう可能性もあり、身体によくないのであまりオススメはできません。
ですが、どうしてもすぐに頭痛を解消しなくてはならないという時や、辛くてどうしようもないときは、頓服薬として飲むのはありだと思います。
ボクは現在は頭痛薬は飲みませんが、以前はしばしばお世話になりました。
頭痛薬は時々しか飲まないと、ウソみたいに頭痛が消えるのがありがたいですが、その効き目の強さが怖くもあります。
後記の体験談にも書いていますが、アルコールを飲むことで緊張性頭痛から解放される方法は、絶対にやめた方がいいです。
なぜなら、ボクがそうやって緊張性頭痛から逃れていたことで、アルコールを毎日飲むことが習慣になってしまったからです(現在は週1~2日のみ飲酒)。
飲酒することにより感覚がマヒして、緊張性頭痛から解放されることは事実です。
ですが、その代償はアルコール依存症に陥る可能性、肝臓を中心とした体を壊す可能性とあまりにも大きすぎます。
緊張性頭痛から解放されるための飲酒は絶対にやめましょう。
【体験談】20年以上悩まされ続けた緊張性頭痛問題解消への道
ボクが20年以上、緊張すると頭が痛くなるという現象に悩まされ続け、アルコールに逃避するという失敗を経て、やっと出会えた緊張性頭痛からの解放までの道のりをお話しします。
大学に馴染めない!孤独に悩まされ緊張すると頭が痛くなる状態に
高校3年制の頃から文学にハマり、大学はすべて文学部(ロシア・フランス・ドイツ・国文学科)を受験しましたが、最も希望していなかった滑り止めの大学しか受かることができませんでした。
薄っぺらいプライドで「この大学には来たくはなかった!」という呪縛で自身を縛り付けていたため、大学生活にはまったく馴染めませんでした。
そして、大学にいくと強い緊張に襲われ、頭が締めつけられるように痛くなるという症状を経験することに。
しかしこの頃は大学に行かなければ、頭痛に悩まされることはありませんでした。
大学中退~フリーター生活で自己嫌悪に陥り緊張性頭痛が本格化
大学は2年生ぐらいからほとんど行かなくなってしまい、バイトと劇団での活動に明け暮れる毎日に。
この頃のボクは「大学から逃げている!」という現実に向き合うと、心身ともに緊張し、頭が痛くなるようになっていました。
大学が4年で卒業できないことが決定的になり、親に反対されるも中退を決断。
フリーター生活に突入。
約2年間就職もせず、コンビニの夜勤バイトをしながらだらだらと過ごすことに。
「フリーター生活でのんきだな」と親兄弟は思っていたようですが、ボクの中では自己嫌悪の嵐が吹き荒れ、家にいても緊張して頭痛に悩まされる状態になっていました。
なんとか就職するも緊張性頭痛に悩まされる毎日に
親から「就職しないなら家から出ていけ」といわれ、谷底に突き落とされるような思いで就職をすることに。
当時のボクは自身がHSPであることを知る手段もなく、些細なことに動揺してすぐに緊張してしまう自分、生きにくい社会、理解をしてくれない家族や周りの人々を恨むことしかできませんでした(いま思うと自身の未熟さに冷や汗が出ます)。
そんなボクを拾ってくれた設備会社に就職したのですが、仕事に対して熱意などさらさらなく、ただただ早く仕事を終えた帰りいたいという一心で働いていました。
そんな状態ですから、職場に馴染めるはずがありません。
毎日「はやく辞めたい!」「いつでも辞めてやる!」という思いに駆られていました。
職場では常に強い緊張状態。
家に帰っても緊張が取れず頭を締めつけられるような頭痛に悩まされる毎日。
このころから頭痛から解放されるため、現実から逃避するための飲酒がはじまっていまいました。
泥酔することで頭痛から解放される……この方法は、絶対にマネしないでくださいね(汗)
紆余曲折の末、自身が緊張性頭痛であることを知る
転職を繰り返し、社会人としてなんとか働き続けてはいましたが、頭痛からは飲酒or頭痛薬を飲むことでしか解放されない日々を過ごしていました。
そんなある日のこと。
ネットで頭痛について調べると、「緊張性頭痛」という言葉が見つかりました。
「緊張性頭痛とは緊張すると頭が締めつけられるように痛くなる……!!」これなんだ!とようやく20年以上悩まされ続けた頭痛の原因を知ることができたのです。
そして、ようやく緊張性頭痛の解消方法を調べ、飲酒以外の方法である、
- マインドフルネス
- 温める(入浴orホットパック)
- ストレッチ&軽い運動
を知ることができたのです。
現在のボクは頭痛薬や飲酒で緊張性頭痛を解消することは、ほとんどしていません。
上記の3つの方法で緊張をほぐし、頭痛に悩まされることがなくなったからです。
緊張による頭痛に悩まされている方は、ぜひぜひお試しください。
頭痛に悩まされている方は、一日もはやく病院を受診してください。
ボクは病院嫌いのため受診を避けてきてしまいましたが、それは問題解決のもの凄い遠回りになっていまいます。
それに、頭痛の原因が緊張性頭痛ではない場合も大いにありえます。
原因が脳腫瘍やくも膜下出血などであった場合は命の危機に直結しますので、強い頭痛に悩まされている方はすぐに病院を受診してください。
まとめ:頭痛の解消は原因を知ることにあり!
一次性頭痛(脳腫瘍などの原因となる病気のない頭痛)頭痛には大きく分けて、
- 緊張性頭痛(ストレスによる筋肉の緊張で発症)
- 片頭痛(神経を刺激することで発症)
- 群発頭痛(アルコールなどの摂取で発症)
の3種類があり、刺激に敏感なHSPにもっとも発症しやすいのが、緊張性頭痛ではないでしょうか。
「緊張すると頭が締めつけられるように痛くなる」という方は、緊張性頭痛である可能性が高いです。
ぜひ、
- マインドフルネス
- 温める(入浴orホットパック)
- ストレッチ&軽い運動
を試してみてください。
そして、頭痛薬は頓服として服用することはまだいいと思いますが、アルコールに頼ることは絶対にしないでください。
飲酒により感覚を麻痺させて一時的に頭痛から解放はされますが、その代償(アルコール依存症・心身のダメージ)は大きすぎますから。
そして、強い頭痛に悩まされている方は命にかかわる危険性もありますので、一日もはやく病院で受診してください。
強い頭痛ではない方も、頭痛専門のクリニックもありますので、ボクのような20年以上の遠回りをしないためにも、とりあえず受診をしてみることをオススメします。
頭痛が解消されることで、毎日の生活が格段に楽になりますから。